2012年1月13日金曜日

中学1年の最初に入学するのがベスト

実年齢に応じた学年に転入すると、息子の場合、中学2年ということになるのか知れないが、改めて1年生のクラスに入ったことは、非常に良かったと思う。最低限の日常会話は出来たとしても、勉強で使う英語はそういうわけには行かない。これまで読み・書きの練習は全くしてこなかったので、英語のテキストを読み、文章を書くなどということが一朝一夕に出来るわけがない。まして2年生に編入した場合、当然だが、1年生で学習したことを前提にカリキュラムが進んで行くことになる。ただでさえ英語での学習が困難な状況で、内容的にも日本とは異なるカリキュラムの既習内容を前提に進行して行くとなると、授業で何をやっているのか全く解らないということにもなりかねない。しかし、改めて1年生からのスタートということであれば、現地の子どもたちにとっても、全ての教科が小学校とは異なる内容で新しく始められることになるので、内容的には消化しやすい状況になる。子どもをアメリカに連れてきた所期の目的は、とにかく会話の力をつけることだけで、1年で帰国するのだから、各教科の学習はどうでも良いと言っても、学校で過ごす授業の時間は非常に長い。この間、何をやっているのか分からないような状態であったら、極めて苦痛な時間を長い間過ごさなければならなくなってしまう。私自身は、テストなども全て0点でもかまわないと考えていたが、いくら英語で勉強しているのだから仕方ないと言っても、本人にとっては、それはやはり嫌なことに違いない。

しかし実際に授業が始まってみると、おおよそ心配していたほどのことはなかった。確かに国語(英語)の授業などは、相当に大変なことは言うまでもないが、中学受験のレベルから言うと、それ以外の教科は、内容的には既に知っていることがほとんどだった。特に助かったのは数学で、アメリカの数学レベルは驚くほど低い。息子の場合、最初の一ヶ月で中学の内容を飛び越え、その後は高校の問題集を渡されて、一人で自由にやるように言われ、宿題もない。これは非常に助かった。息子の通っている学校は、アメリカの学校としてはめずらしく、毎日かなりの分量の宿題が出るのだが、ほとんどの子ども達が一番苦労する数学で時間を取られることがなくなったので、英語でハンディのある他の教科に時間を使うことができるようになった。