2015年9月17日木曜日

基本料金0円の固定電話

今回も国内の電話ネタだ。

私の家では、基本料0円の固定電話を利用している。「そんな電話会社があるのか?」と言われそうだが、ふつうの固定電話ではなく、通常はモバイルで利用するIP電話を、ちょっとした工夫で、固定電話として利用しているのだ。

ネットワーク機器と電話
初期費用・基本料金0円のIP電話には、FusionのIP Phone Smartと、ブラステルのサービスがある。IP Phone Smartの方は、iPadをスマホ化するために利用しているが、固定電話化しようとすると、ルータ越えで問題が起こることがあるようなので、家の固定電話にはブラステルを利用している。しかもブラステルの通話料金は、次のように驚異的な安さだ。そして月額基本料金もかからない!
  1. 携帯電話(スマホ含む)まで 5.5円/30秒(税込)
  2. 固定電話まで 8.4円/3分(税込)
  3. アメリカ(固定・携帯)まで 3.99円/1分
  4. アプリ同士の通話は無料
ただしモバイル用のIP電話を固定電話として利用するためには、問題が一つある。それは、家庭のインターネット回線に、いかにして電話機を接続するかという問題だ。これを解決する方法は二つある。一つは、ATA(Analog Telephony Adapter)と呼ばれるアダプターを使用する方法であり、もう一つはヤマハのルーターを使用する方法だ。ATAは4,000円くらいから入手可能だが、私は他の理由もあって、ヤマハのNVR500を使用している。ヤマハのルーターは、RTW65iの時代からFusionのIP電話に対応しており、NVR500でもFusionとほとんど同じ設定で、ブラテルを固定電話化できる。なお、私は最初、RT57iでブラステルを運用していたが、時々、通話中に切れてしまうことがあったため、現在は、NVR500を使用している。NVR500にしてからは、通話が途切れてしまったことはない。おそらくRT58iでも大丈夫かと思う。RT58iなら、ネットオークションで2,000円くらいから入手可能だ。

ブラステルの固定電話化で唯一の問題は、FAXがうまく機能しないことだ。これはブラステルの問題なのか、そもそも私の家に来ているインターネット回線の品質の問題なのか、不明だ。私の家はマンションで、かなり初期の段階で光回線が導入されたため、今では博物館モノのVDSLという方式で回線が敷設されている。またプロバイダーも、キャッシュバックにつられて契約してしまった、悪名高い○CNであるため、プロバイダーの問題も考えられる。次の契約更新期には、Asahiネットに乗り換える積りなので、FAXについては、その時また様子を見ることにしている。しかし、最近ではFAXはほとんど利用しないので、実際にはFAXが上手く機能しなくとも、全く問題はない。それよりも、固定電話の基本料0円の方が、ずっと利用価値がある。

ちなみに、どうしてもFAXを使用する必要がある時、送信にはiPadからPC-FAX.comを利用し、受信にはクロネコFAXを利用している。PC-FAX.comは、1日1枚を無料で送信できる。クロネコFAXも、コンビニで1枚50円で受け取れるので、必要な時にはこれで十分だ。