二日間ほど暇な時間ができたので、自転車で茨城県を南北に縦断してみた。水戸線の岩瀬駅から出発。つくばを経て、土浦から霞ヶ浦の南岸を走り、潮来から利根川を渡って佐原に出る120キロほどのツーリングだった。この位の距離なら1日で走ることも不可能ではないが、電車輪行の時間もかかるので、中間地点の土浦で一泊することにした。この季節の風を考慮して、北から南下するルートをとったので、追い風に助けられ、走りはすこぶる軽快だった。
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霞ヶ浦から筑波山を望む |
幾つになっても貧乏性の抜けない私は、今回の旅もできるだけ安く済ませるために、初めて民泊を利用してみることにした。ところがこれが超Ww~微妙な宿泊体験だった。Airbnbという海外旅行者向けの民泊紹介サイトを使って、一泊3000円という激安の宿を予約した。サイトの登録者は、Kumarという名前のインド人だったが、実際に行ってみると、一人で暮らしている八十歳過ぎの日本人の家だった。
この老人は、筑波大学の設計を行った建築家だったそうだが、現在は、インドと日本の交流事業に生涯をかけて取り組んでいるとのことだった。それはそれで良いのだが、無類の話好きで、いつまでも話が止まず、部屋までやって来て話し込まれたのには辟易した。一人きりの生活で話相手が欲しいのだろうが、こちらも話し相手のボランティアに来ているわけではないので、これにはほとほと困惑した。
家は古いコンクリート建築で、いろいろなところが傷んでいてた。掃除も時々はしているようだが、トイレなどはコンビニのトイレと同程度の状態だった。部屋にストーブはあったが、非常に寒く、浴室などは、はたして十分にお湯が出るのかわからないようなシャワーしかなかったので、結局この日はシャワーも浴びずに寝てしまった。幸い昼間は追い風の中を走って来て、ほとんど汗もかいていなかったので、それほど不快ではなかったが、次回民泊を利用する場合は、どういう家なのかをもう少しよく「想像」してから予約しなければ、とつくづく思った。
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民泊の家 |
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寝室 |