2017年11月25日土曜日

W-8BENの提出とアメリカの口座の維持

私は2011年にアメリカで開設したBank of Americaの口座を、今でもドルでの支払いなどに便利に使っている。

一週間ほど前、この銀行から突然電話があり、自動音声で、折り返し急いで銀行に電話するようにとのメッセージが流れてきた。これまでにも毎年一回は、住所確認のような手紙が来ていたが、電話がかかってきたのは初めてだ。

私はSkypeでシアトルの電話番号を取得し、銀行にはこの電話番号を登録してある。日本の電話番号でも同じように電話連絡が入るのか不明だが、今回はスムーズに銀行からの連絡を受けることができたので、アメリカの電話番号を登録しておいて本当に良かったと思った。

要件は、W-8BENという税金関係の書類と、ソーシャルセキュルティーナンバーの確認だった。W-8BENは、非居住者の場合、一定額以下の利子などに対する所得税を免除してもらう書類で、銀行は、非居住者の顧客から数年ごとにこの書類を提出してもらい、情報の確認を行う必要があるようだ。まず書類をFAXで送信し、48時間後に再度こちらから銀行に電話して、担当者に一つひとつ内容の確認をしてもらう必要があり、確認作業は20分くらいかかった。

アメリカの口座を持っていると、アメリカのiTunes StoreやeBayなどを利用する場合にも何かと便利なので、帰国後も現地の友人の住所などを借りて、口座を維持している人が多いようだが、今回の銀行とのやり取りで、私は正直に日本の住所に変更しておいて、本当に良かったと思った。実際には住んでいないのにアメリカの友人の住所などにしておいたら、W-8BENではなく、W-9という居住者用の書類を提出することになり、そうすると税金の申告義務なども生じてくるので、面倒なことになるところだった。

帰国後もアメリカの友人の住所などで口座を維持している人は、日本の住所にするとアメリカの口座の維持に不都合が生じるのではないかと考えているのだろうが、少なくともBank of Americaの場合は、日本の住所に変更しても、口座は問題なく維持できる。また昨年は、デビットカードの切り替え年だったが、新しいデビットカードも日本の住所に送られて来て、アクティベーションも問題なくできた。ただし電話番号は、何らかの方法でアメリカの番号を取得し、登録しておいた方が良いように思う。

2017年11月18日土曜日

Windowsでメール送信のスクリプトを使う場合の注意点

久しぶりにWindowsでメール送信のスクリプトを使う必要があって、簡単なスクリプトを書いたのだが、Gmailのsmtpを利用しようとして、最初、どうしても認証が通らずハマってしまった。

Windowsのスクリプトを使用してメールを送信するためには、Windowsスクリプト(VBScript)を利用する方法や、Powershellを利用する方法など幾つかの方法がある。

Windowsスクリプト(VBScript)は、Windows XPなどの古いOSでも使用できるので、最も汎用性が高い。しかしVBScriptをメール送信に利用する場合には注意が必要だ。VBScriptのCDO.Message は、smtp(ポート25)とSSL(ポート465)にしか対応していないので、TLS / STARTTLS (ポート587) の SMTP 認証には利用できない。この点の情報はネット上にはほとんど出ていないので、注意が必要だ。

Powershellを使用してSSLやTLS / STARTTLSの認証を利用する場合には、. NET FrameworkのSMTPメール送信クラス(System.Web.Mail.SmtpMail)を使用する必要がある。従ってPowershellスクリプトを使用する場合には、. NET Framework 2.0以上がシステムにインストールされている必要がある。

しかし、最もハマったのは、GmailのSMTP認証を通すための準備作業だ。以前は特別な準備など必要なく、簡単にGmailのsmtp(ポート 25)を利用してメールが送信できたのだが、スパムメールの送信に悪用されたりしたためか、現在Gmailのsmtpを利用するためには以下の準備作業が必要になる。

  1. 最初に、スクリプトを使用するPC(これ重要)からGmailのアカウント設定にアクセスして、「安全性の低いアプリによるアカウントの使用」を許可する。
  2. Gmailの「2段階認証」を設定していない場合には、「2段階認証」の設定を行う。
  3. Gmailの「アプリパスワード」を取得する。アプリパスワードは、スクリプトを使用するPCごとに取得する必要がある。(アプリパスワードは複数のPCで使い回すことができない。)
  4. アプリパスワードを、メール送信スクリプトのパスワード欄に記入する。

以上の準備をして初めて、WindowsのスクリプトからGmailのsmtpを利用できるようになる。これらの情報は、ネット上には散発的にしか出ていないようなので、まとめておくことにした。

2017年9月24日日曜日

二度目の足柄峠

足柄峠に登ってきた。3月にも一度登ったのだが、その時は足柄大橋から峠に向かうルートを走らなかったため、よく写真で見かける金太郎の橋柱を見ることができなかった。また頂上でも聖天堂の金太郎像も見過ごしてしまったので、今日、改めて登って金太郎像に会って来た。

足柄大橋の金太郎

足柄峠・聖天堂の金太郎

足柄峠

金太郎の生家近くを走っていたら、猪の毛皮がこんなに干されていた。ワイルド!

猪の毛皮

国府津駅~足形峠~三島

2017年9月4日月曜日

田子の浦・韮山反射炉・山伏峠

息子の青春18きっぷが余ったというので、田子の浦方面から韮山反射炉を巡り、山伏峠をへて熱海まで走ってみた。この辺のコースがよく分からなかったため、新蒲原駅からスタートしたが、新蒲原駅から田子の浦までの区間には特に見るべきものもないので、田子の浦駅か吉原駅からスタートした方がよかったと思う。田子の浦から海岸沿いの防波堤を、西伊豆の風景を見ながら走るコースは素晴らしかった。

田子の浦から西伊豆を望む

韮山反射炉は、世界遺産に指定されたこともあって、観光客が多く、ちょっと興ざめだった。

韮山反射炉

最初は韮山反射炉から三島に出て、輪行で帰宅する予定だったが、反射炉に着いたのが12時半ごろだったので、これで帰ってはまだ早すぎると思い、峠越えで東伊豆に出て、熱海から帰ることにした。

新蒲原・韮山反射炉・山伏峠・熱海

Googleマップを見ると、韮山峠というところがあり、ここからだと熱海に出やすく見えたので、韮山峠に向かってみた。しかしこれが大失敗で、韮山峠から先は自動車専用の伊豆スカイラインだった。当然自転車は走れない。仕方ないので、県道135号の分岐点まで戻り、県道80号の山伏峠に向かうことにした。韮山峠までの道は7.5 Kmの上りで、結構消耗した後、山伏峠をもう一度登らなければならず、かなり疲労してしまった。

山伏峠

韮山反射炉から熱海に出る場合は、南側から大回りして、県道19号・135号・80号を走って山伏峠を目指す方が良いと思う。また熱海側から山伏峠を目指すのはやめた方が良い。最初の集落を通る道の傾斜が尋常ではない。20%程度ある箇所が幾つかあるように思った。

韮山反射炉・山伏峠・熱海

2017年9月2日土曜日

鳩峰峠~山形から福島へ~

8月29日。山形県の高畠町から、国道399号を通って福島市へ向かう。大曲から高畠まで鈍行での輪行だったので、走り出しは12時半になってしまった。日没までに宿泊予定のユースに到着できるか不安だった。

走り出してみると、「福島県側通行止め」の表示があるではないか!この国道は通行止めになることがあると聞いていたので、直前までネットで調べていたのだが、この日の情報は得ることができなかった。どうしようかと迷ったが、これから高畠に戻り、輪行で福島市まで移動したら、この日は一日中輪行ばかりすることになって残念だ。通行止めと言っても、自転車なら、問題のある個所を山側から担いで渡ることもできるので、峠越えを敢行することにした。

鳩峯峠:福島県側通行止め

県境の鳩峰峠に到着してみると、通行止めのバリケードが・・・。一休みして、バリケードを突破。しばらく走ると、路肩の崩壊しているところがあった。しかし自転車には問題ない程度だったので、無事に通過し、茂庭っ湖に出た。路肩の崩壊箇所より、しばらく車が通っていなかったと思われる通行止め区間の道路の方が、落ち葉や枯れ枝が多く、走り難くて大変だった。

国道399号:路肩の崩壊
茂庭っ湖

5時前には飯坂温泉に到着。この日はユースゲストハウスアトマに宿泊。利用者は私一人だったので、ゆっくり一人で檜風呂を満喫した。アトマは洒落た居心地のよいユースだった。裏磐梯への拠点としても理想的な位置にあるので、次回はここから磐梯山を巡ることにしよう。


男鹿半島一周

8月28日。朝5時、ユースパルあきたを出発。土崎駅から男鹿駅まで輪行。男鹿駅から右回りに半島を回る。入道崎灯台までは結構な起伏。

途中のゴジラ岩
なまはげのお出迎え
入道崎灯台
入道崎のザップ汁・最高!

入道崎から寒風山に向かう。途中の橋の親柱には、「なまはげ」のモニュメントが多数あり。
あかおにはし
なまはげの親柱

最後の寒風山は「超激坂」。最後に感覚的には10%越えの坂が幾つかある感じ。しかし頂上からの八郎潟の眺めは最高。

寒風山
寒風山から日本海を望む

この日は大曲のユースに宿泊。大曲ユースのオーナーは非常に親切な人で、翌日朝は雨だったところ、2Km 先の駅まで車で自転車を運んでくれた。夕食の味もボリュームも言うことなし。

象潟の九十九島

8月27日。前日からリアメカの調子が悪いと思っていたら、リアシフターのワイヤーがSTIの根元で切れてしまった。この日は秋田市で宿泊予定だったので、ネットで秋田市のショップを検索すると「あさひ」のあることが分かった。象潟は、前日の午後に仕事があったため訪れたのだが、芭蕉の句でも有名な「九十九島」も見ずに移動してしまってはもったいないので、リアはトップのまま、フロントだけで変速して、少し回ってみることにした。
駒留島から九十九島を望む
鳥海山

九十九島を回った後、秋田市に移動。「あさひ」でリアシフターのワイヤーを交換してもらった後、昨夜中に乾ききらなかった洗濯物を秋田城址で天日干し。

秋田城址


鶴岡・酒田

8月26日。午前中に鶴岡・酒田を自転車で回った。本当はもっとゆっくり見てみたかったが、午後に秋田の象潟で仕事があったので、しかたなく二つの町を午前中だけで回った。

鶴岡:大寶館

鶴岡:旧警察署

鶴岡:天主堂

鶴岡:旧風間家

鶴岡で幾つか古い建造物を見て、酒田に自転車で移動。どうもリアメカの調子が悪い。

酒田:山居倉庫のケヤキ並木

酒田:山居倉庫

酒田:旧鐙屋

昼頃、酒田駅から輪行で象潟に移動。夕日は前日。

日本海の夕日

2017年5月13日土曜日

超オーバースペックなWifiルーターファンを増設してみた

LANコンバーターとして使用しているWifiルーターの熱が心配だったので、余っていたPCの12cmファンを付けてみた。分解して、ドリルとミニルーターで筐体に穴を明け、本格的にネジ止めした。電源は、PCから12Vを直接取り出して、PCが稼働している間だけファンを回すことにしてみた。
Wifiルーターに直付けした12cmファン
効果は抜群で、今まで72℃前後だったCPUの温度が、55℃前後まで下がった。これで最近の温暖化した夏も乗り切れるだろう。清音ファンなので、音もほとんどしないでGood!

2017年3月17日金曜日

箱根の旧東海道を登ってみた

「箱根の坂は、ヤビツの比ではない」というので、旧東海道を登って、芦ノ湖に行ってみた。

いつも、ゆるゆるの輪行ばかりしている私は、今回も国府津まで電車で輪行し、国府津駅から6時40分に走り出し。旧東海道を通って芦ノ湖に到着したのは9時30分ごろ。ハイその通り、全くロードバイクのスピードではありません。

旧東海道
小田原から芦ノ湖まで40分くらいで登ってしまう健脚がいるそうだが、そんな登り方をしていたら、風景を楽しむ余裕などないのではないだろうか。人それぞれの楽しみ方があるのだろうが、スピードを競うような走り方は、私の趣味ではない。

お玉が池
芦ノ湖
芦ノ湖に到着してから、箱根の関所跡などをのんびり見物していたら疲れも快復してきたので、さらに大涌谷まで登り、1号線を下りて国府津から輪行で帰途についた。天気が曇りがちで、少し寒かったが、気持ちの良い一日だった。

大涌谷の湯煙

ルートログ


2017年3月5日日曜日

銚子電鉄めぐり

1泊2日で銚子から佐原を走ってみた。

5時最初の横須賀線で出発、成田で乗り換えて、8時53分銚子に到着。Google Mapを使いながら、銚子電鉄の全ての駅を廻り、犬吠埼と屏風ヶ浦を訪れる。この辺りは風が強くて有名だが、今回は風も穏やかで気持ちよく散策することができた。

JRの2番線に間借りする銚子電鉄の駅

観音駅の鯛焼き
今月いっぱいで閉店だそうです
本銚子駅
渋すぎます!
柱しかないロズウェル駅(君ヶ浜駅)
犬岩
日本のドーヴァー

2日目は銚子から利根川サイクリングロードを走って香取神宮へ。参拝の後は佐原で歴史地区を見物。佐原の歴史地区はいつ来ても素晴らしい。地元はもっと観光客に来てもらいたいのだろうが、これ以上観光客が増えてしまうと、せっかくの鄙びた雰囲気が失われてしまうだろう。

香取神宮
立派な神社でした
佐原の歴史地区

2017年3月2日木曜日

南房総フラワーラインを走ってみた

外房の南三原駅と千歳駅のちょうど中間辺りに「ローズマリー公園」という道の駅がある。ここを起点に南房総の海岸線を時計周りに館山まで走ってみた。この季節としては風もおだやかで、最高のサイクリング日和を満喫した。

ローズマリー公園
ローズマリー公園には、何故かシェイクスピアにちなんだ古いイギリス風の建物がある。何故シェイクスピアなのか?よく分からなかったが、建物はよくできていた。帽子屋さんや、ちょっとお洒落で可愛い人形を売っている売店などが入っている。地元の特産品などを販売する直売所も併設されていた。

外房の海
白浜フラワーパーク
フラワーラインの沿道には花卉栽培の農家が点在していて、これが「フラワーライン」という名称の由来なのかと、走ってみて初めて納得した。

久里浜へと向かうフェリー
館山からは電車で浜金谷まで輪行し、金谷からはフェリーにのって横須賀川へと渡った。自転車を輪行袋に入れたまま乗船したら、自転車は手荷物扱いになり料金はかからなかった。素晴らしい早春の一日だった。

2017年2月10日金曜日

つくばりんりんロードと真壁の雛飾り

つくばりんりんロードは、1987年に廃線になった筑波鉄道の線路跡をサイクリングロードにしたものだ。水戸線の岩瀬駅から土浦までの40キロに及ぶ自転車専用道で、廃線後のプラットフォーム跡をいくつも通過しながら、筑波山の裾野に広がる田園風景の中を走ることができる。ただし数百メートル毎に自転車道を横切る交差点(かつての踏切り跡)を通過するので、そのたびに一時停止したり、徐行したりしなければならない。そのため爽快にスピードを出して走りたいローディーには、ちょっと物足りないと思われるかもしれない。

不思議なくねくね道
途中いくつかの町を通過するが、特に真壁地区の古い町並みが印象的だった。ちょうどこの地区が町おこしのために取り組んでいるという「雛祭り」が始まったばかりの時期だったので、商店や旅館の通りに面した部屋に飾られた、絢爛たる雛飾りを幾つも見て歩くことができた。

真壁地区の古い旅館

雛飾り